商標調査とは?

2018年2月13日
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商標調査

商標調査とは

商標調査とは、商標を出願する前に、商標登録ができそうか?他社を侵害していないか?などを調査することです。 商標を出願する前に必ず行うのが商標調査ですが、実際に何を調査しているのでしょうか。
この記事では商標調査の中身について解説します。

そもそも、なぜ商標調査が必要?

商標調査が必要な理由は主に2つあります。

費用を削減するため
出願した商標は、特許庁にて審査されます。
このとき、過去にその出願と似た商標がないか、拒絶理由に該当していないか等が判断されます。
拒絶理由に該当する場合は拒絶理由が通知され、これに応答しないときはそのまま拒絶されます。
商標調査をすることにより、登録可能性がどれだけあるのか予想することができます。
その為、登録可能性が低い商標を無駄に出願して余計な費用がかかることを未然に防ぐことができます。

権利侵害のリスクを下げるため
商標調査を十分にせず、商標出願して、その商標を使用するのは危険です。
他人の商標を知らないうちに侵害する危険があるからです。
商標調査をすれば、事前に自分の商標と似た商標がないか知ることができるので、
ある日突然他者に警告されるといったリスクを回避することができます。

何を調査すればよいのか

では一体どんなことを調査しているのでしょうか。

似た商標がないか

過去に登録され、現在も権利が継続している商標と類似する商標は登録することができません。
類似の基準は、特許庁が発行している商標審査基準に則って審査されています。
出願した商標は、称呼(読み方)外観(見た目)観念(意味合い)と呼ばれる三つの要素を総合的に判断して審査されます。

称呼とは、商標の読み方であり、文字で出願する商標はもちろん、ロゴ商標からも発生します。
称呼は、音の数、種類、音が異なる位置等を比較します。

外観は、その商標を見たときの印象を比較します。これはロゴ商標だけではなく、文字での出願にも当てはまります。

観念は、その商標が表す物の意味合いを指します。
例えば「天使のスィーツ」と「エンゼルスィーツ」は音も見た目も違いますが、それぞれの言葉が指す意味合いは同じとして、
類似するものと判断されています。

特徴(識別力)があるのか

識別力とは、商標が持つ特徴のことを指します。識別力があることによって、
我々消費者は、それぞれの商品を見分けることができるのです。

例えば、洗剤をひとつ買う場合でも、たくさんの種類があります。
「ジェル状洗剤」などの特徴がないネーミングでは、どこが販売している商品なのか一目でわかりませんが、
「アタック」「ボールド」などの特徴あるネーミングであれば、商品を一目で見分けることができます。
このようなネーミングの特徴のことを識別力と言います。
消費者が商品を間違えることなく購入できるのは、識別力がある商標のおかげなのです。
ですので商標法は、指定する商品・サービスが、その指定する商品・サービスの属する業界での普通名称・慣用名称である商標、
商品の内容を表示したにすぎない商標、ありふれた人名、または、あまりにも単純な構成の商標等は、
識別力がないとして登録ができないとしています。

しかし、上記のような商標でも、使用を続けるうちに識別力を獲得したものには、商標登録を認めるとしています。
例:スズキ、ホンダ、トヨタなど

どうやって調査するのか

商標調査は、独立行政法人工業所有権情報・研修館(INPIT)が運営する、特許情報プラットフォームJ-PlatPatを利用して行います。 下記の4ステップで調査を行います。

  1. 商標を特定する
  2. 商品・サービスを特定する
  3. 類似商標があるのかを調査
  4. 特徴(識別力)があるのかを調査

1.商標を特定する

まずは、商標登録をする商標を決めます。
いくつか候補が出てくる時がありますが、最も使用頻度の高い商標を優先して出願することをおすすめします。
例えば、実際に「Toreru」という商標をホームページなどで使用していれば、「Toreru」という商標を登録します。

コラム
Q:文字商標にするかロゴ商標にするか
A:まずは文字商標を出願することをお勧めします。なぜなら、ネーミングを変更することは、
ドメイン・封筒・プログラム変更など非常に影響が大きくなりますが、ロゴの変更ですと影響は小さいからです。
そのため、文字商標の方が重要度が高いと言えます。

Q:大文字にするか小文字にするか
A:原則は、大文字も小文字も権利範囲に大きな違いはありませんので、どちらで出願しても問題はありません。
使用頻度の高い商標をお勧めします。

Q:カタカナにするかローマ字にするか
A:読み方が共通していれば、どちらも類似範囲に入る可能性がありますので、片方取得すればもう片方は取得しなくても問題ないときがあります。
しかし、万全を期すならばカタカナもローマ字もどちらも出願することをお勧めします。
予算の関係でどちらか一方しか出願できない場合は、使用頻度の高い商標をお勧めします。

2.商品・サービスを特定する

次にどのような商品・サービスにするかを決めます。
商標権は、「商標」×「商品・サービス」によって権利が決まります。
そのため、商品・サービスが異なれば、全体では異なる権利になります。
例えば、下記のような商品・サービスが考えられます。

(例)
アパレル:25類「被服」など
ウェブサービス:42類「電子計算機用のプログラムの提供」など

商品・サービスは特許庁であらかじめ決められた表現に従って記載する必要があります。
独自の書き方ですと、表現があいまいであるとして拒絶される可能性が高まります。

3.類似商標があるのかを調査

類似する商標を探すには、J-PlatPatにて、過去の登録例を検索します。

文字商標の場合は読み方を中心に検索します。
似たような読み方の商標が登録されていないか、またその商標が同じ 商品サービスではないかをチェックします。

ロゴ商標の場合は、 ウィーン図形分類という タグを用いて検索します。似たようなロゴ商標が登録されていないかをチェックします。

類似の商標が発見されていなければ、登録可能性が高いとして出願を考えます。

4.特徴(識別力)があるのかを調査

似たような商標が登録されていなくても、商標に特徴がなければ、商標登録できません。
googleで検索して、一般名称として使用されているホームページが3つ以上ないかを調べます。

その他の調査
商標調査の基本は、類似の商標がないか、 商標に特徴があるかを調べることですが、 実際の専門家は商標法に則って、
その他に数十個以上のチェック項目を作成し、調査します。
詳しくはこちらをご覧ください

いつ調査すればよいのか

ベストは商品・サービスが立ち上がる前

商標調査をする時期ですが、使用する商標が決まったらすぐに行うのがベストです。
商標が決まった後、商品やサービスの立ち上げには時間がかかるのが普通なので、このタイミングで調査・出願しておけば、
実際に商品・サービスを提供するまでに商標権を得ることができ、他人の商標を侵害するリスクがなくなります。

商品・サービスが立ち上がった後

商品・サービスが立ち上がった後に商標登録を考える場合は、急ぐ必要があります。
あなたの商標を知った誰かが商標を先取りしてくる可能性もありますし、逆に他人の商標を侵害している可能性もあります。
調査だけでもしておくと、今後の対応が分かる為、安心です。

Toreruなら商標調査は無料

Toreruは商標調査を無料で行っています。
内容が分かりやすく充実した調査報告書は好評で、調査報告書がお手元に届くまで最短1営業日と早いのも魅力です。
調査報告書サンプルはこちら:https://toreru.jp/guide/research_report_sample

出願するまでの費用は完全無料なのでお気軽にお申し込みください!

まとめ

・商標調査をするのは費用と権利侵害のリスクを下げる為。
・商標調査は似た商標がないか、商標に特徴(識別力)があるかを調べる。
・商標調査は使用する商標が決まったらすぐに行うのがベスト。調査をせずに商標を使用し続けるのは危険。

この記事を書いた人

ToreruMedia編集部
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