初心者でも商標検索が簡単にできる2つの方法

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初心者でも商標検索が簡単にできる2つの方法

今回は、初心者の方でも簡単に商標検索ができる方法を紹介します。

特許庁の商標検索サイト「J-PlatPat(ジェイ-プラットパット)」を使います。

このサイトを使えば、商品やサービスのネーミングが商標登録されているかどうか調べることができます。

使い方はGoogleなどと似ていてシンプルですが、若干ローカルルールがあります。そのポイントに気を付けることによって、他社の権利を簡単に知ることができます。

 

ここでは、初心者向けに商標の検索方法と、その注意点について解説しています。

この検索をすることで、事前に誰が権利を持っているのかを確認することができるため、後から商標を変更しなければならないという事態を避けることができます。​

 

1.商標検索する前の3つのポイントを確認

1-1.商標検索する前の3つのポイント

まずは、商標検索をするために必要な商標の知識を確認していきましょう。下記の3つのポイントがあります。

  • 同一の商標だけでなく、「似ている」商標も登録できない
  • 「商標」×「商品・サービス」で権利範囲が決まる
  • データベースにはタイムラグがある

 

1-2.同一の商標だけでなく、「似ている」商標も登録できない

商標は、全く同じ商標だけではなく、似ている商標も登録できません。(ただし、商品が似ている場合前提です。)

例えば、特許庁は以下のもは似ていると例示しています。

  • 「アトミン」と「アタミン」
  • 「サンシール」と「サンジール」
  • 「スーパーライオン」と「ライオン」

そのため、同一の商標がないとわかっていても、まだ安心できません。似ている商標がないかどうかまで調べる必要があります

今回は、同一の商標の検索方法と、似ている商標の検索方法を解説しています。

  • 同一の商標の調べ方
  • 似ている商標の調べ方

 

1-3.「商標」×「商品・サービス」で権利範囲が決まる

同一の商標や、似ている商標が見つかってもまだあきらめないでください。

商標権は、「商標」×「商品・サービス」で権利範囲が決まるため、商品・サービスが全く異なれば、商標登録できる可能性が残されます。

そのため、検索するときには、どの「商品・サービス」で権利が取られているか必ず確認してください

 

1-4.データベースにはタイムラグがある

特許庁の商標データベースには、新しく出願されたものはすぐには反映されず、通常は1ヶ月程度後に反映されます。そのため、本日から約1ヵ月前の出願までは誰も発見することができません

もしかすると、1日前に誰かが出願している可能性もありますので、似ている商標が見つからなかったとしても、商標登録が完全に済むまでは、登録できない可能性があるということを覚えておきましょう。

 

2.商標検索サイトを確認

それでは、商標の検索の方法を説明します。

商標を検索できるサイトは特許庁のJ-PlatPat(ジェイプラットパット)と言うサイトです。

このサイトは誰でも無料で使用することができ、専門家も多く利用しています。日本では、信頼性が高い商標の検索サイトと言えます。

2つの検索の方法を紹介します。

  • 同一の商標が登録されていないかを検索する方法
  • 似ている商標が登録されていないかを検索する方法

この2つをマスターすれば、自分の希望する商標が登録されていないかを調べることができます。

 

3.同一の商標が登録されていないかを検索する方法

3-1.同一の商標の検索方法

まずは、希望する商標と同一の商標が登録されていないかを検索する方法を紹介します。

最初に、J-PlatPatのサイトに行きましょう。

J-PlatPat

このままでは、「特許・実用新案を探す」となっていますので、プルダウンの選択から、「商標を探す」を選択します。(※注意!!これは結構重要です。私もたまに「特許・実用新案を探す」のままで検索して間違うことがあります。)

「商標を探す」を選択する

そして、ボックスに自分が希望する商標を入力し、「検索」ボタンをクリックします。

今回は、「toreru」と入力して、検索ボタンをクリックしてみます。

検索ボタンをクリック

すると、ヒット件数が3件と表示されました。「一覧表示」ボタンをクリックします。

一覧表示をクリック

別ウィンドウで検索結果一覧が表示されます。ここには、登録番号や商標、区分、出願人、出願日、登録日、商標の画像(イメージ)が表示されています。

検索結果一覧

3-2.検索結果一覧の見方

検索結果一覧の見方を説明します。

① 項番

検索結果の通し番号です。

② 出願/書換/登録番号

商標登録がされている者には登録番号がつけられています。まだ商標登録がされておらず出願中のものには出願番号がつけられています。具体的な番号の種類を見ていきましょう。

■登録○○○○○

登録番号です。商標登録がされたときにつけられる番号です。この番号があるということは、商標権が発生しているということです。

■商願○○○○-○○○○

出願番号です。商標出願がされたときにつけられる番号です。この番号は、まだ出願中であり、商標登録はされていないことを意味しています。しかし、近い将来商標登録がされれば、登録番号がつけられます。

■国際登録○○○○○

国際登録番号です。マドリッドプロトコル(通称:マドプロ)という世界一括で商標出願ができる制度を利用した国際登録番号です。国際登録番号がついている商標は、主に海外から日本に進出してくる企業のものが多いです。

③商標(検索用)

これは、商標の主に文字部分を抜き出したものです。検索をしやすくするために、便宜的に表したものです。そのため、「商標(検索用)」という表示になっています。見慣れない記号「\」「▼」「▲」「§」「∞」がありますが、この記号は、権利範囲と関係ありませんので、あまり気にしなくても良いです。

記号の説明(J-PlatPatのヘルプ)

④区分

区分は、商品やサービスのカテゴリのことです。ここでは3つ以上の区分は…として省略されています。

⑤出願人

商標出願をしたときの出願人です。権利の持ち主が法人の場合は、会社名などが、個人の場合は氏名が表示されています。

⑥出願日

商標出願をした日です。商標登録は早い者勝ちですので、この日付の順に誰が権利を取ることができるか決まります。

⑦登録日

商標登録がされた日です。この日から5年間または10年間の権利期間が設定されています。

⑧イメージ

商標を画像で出願している場合はイメージの欄にその画像が表示されます。イメージがない場合には、文字のみの商標となります。

 

3-3.登録内容をもう少し詳しく見る

それでは、もう少し詳しく登録されている内容を見ていきましょう。

詳しく見たい登録をクリック

登録番号をクリックすることによって内容を見ることができます。このような画面が現れます。

商標登録の内容

登録番号、登録日、出願番号、出願日などが表示されています。

ここでは、以下の2点は必ずチェックしましょう。

  • 存続期間満了日(権利の期間)
  • 商品・サービス

 

商品・サービスをチェックする

3-3-1.存続期間満了日(権利の期間)をチェックする

この中でも重要な項目は存続期間満了日です。

存続期間満了日は、商標権が満了する日を言います。商標権は更新することができますが、更新しなければ権利は続きません。そのため、この存続期間満了日が近づいているものは、もしかすると権利者が更新せずに権利がなくなる可能性があります。同一の商標を見つけても、あと少し待てば他社の権利がなくなるかもしれないということが、この項目からわかります。

3-3-2.商品・サービスをチェックする

そして一番下の項目には区分とその商品・サービスが表示されています。

「指定商品又は指定役務(えきむ)」とは・・・

  • 指定商品:権利者がどの商品で権利を取るかを指定したもの
  • 指定役務:権利者がどのサービス(法律用語で役務(えきむ)といいます)で権利を取るかを指定したもの

商標が同じであっても、この商品やサービスが似ていなければ登録することができます

そのため、この商品・サービスは必ずチェックしましょう

 

4.似ている商標を検索する方法

次に似ている商標を検索する方法を紹介します。似ている商標を検索するには 、読み方(称呼)で検索します。

J-PlatPatのトップページで、商標のアイコンの上にマウスを置き「4.称呼検索」をクリックすることによって称呼検索ページに行くことができます。

称呼検索をクリック

称呼検索ページの画面です。

称呼検索

 

「称呼検索」では、読み方(称呼)が 同一のものだけでなく 似ているものも検索してくれます。

4-1.称呼検索の注意点

ここで 、 注意点が3点あります。

  • 読み方を入力する
  • 全角カタカナで 入力する
  • 空白は 入力しない

 

4-1-1.読み方を入力する

例えば、「Toreru」 という商標 を 検索したい場合は、 「トレル」と読み方を入力してください。ローマ字の「Toreru」や、 漢字・ひらがなの「取れる」のままでは、 検索できませんのでご注意ください。

4-1-2.全角カタカナで入力する

読み方の入力の仕方は、 全角カタカナのみになります。半角カナ「トレル」や ローマ字、 漢字、 数字などでは入力できませんので  ご注意ください。

4-1-3.空白は入力しない

例えば、「トレル サービス」 という商標を検索したい場合は、空白を全て削除した形の「トレルサービス」 と入力してください。 空白を入れるとエラーになります

 

4-2.似ている商標の検索方法

それでは、「称呼検索」で検索を行いましょう。

称呼1または称呼2のボックスに商標の読み方を全角で入力します。今回は「トレル」と入力して、「検索」ボタンをクリックします。

商標の読み方を入力し、検索ボタンをクリック

すると、ヒット件数は 178件 と表示されました。「一覧表示( 類似種別順)」 をクリックしてください。

一覧表示の違い

  • 一覧表示( 類似種別順):似ている順に検索結果を表示(オススメ!)
  • 一覧表示(番号順):登録番号順に検索結果を表示

一覧表示(類似種別順)をクリック

検索結果の一覧が表示されます。

検索結果一覧(称呼検索)

4-3.検索結果一覧の見方

検索結果一覧の見方を説明します。

① 項番

検索結果の通し番号です。

② 出願/登録番号

商標登録しているものには、登録番号がつけられています。まだ商標登録がされておらず出願中のものには出願番号がつけられています。

③ 種別

種別とは 似ている 度合を表すものです。01~15 まであります。なお、「01」は同一の読み方を表し、「02」~「15」は、同一の読み方ではないが、一定の関係がある読み方であることを表しています。

④ 称呼(参考情報)

審査官が、ある商標において、どのような読み方ができるかを表示したものです。「称呼(参考情報)」に記載された読み方は、確定した読み方ではなく、あくまで参考程度の読み方であることに注意してください。

⑤ 商標(検索用)

これは、商標の主に文字部分を抜き出したものです。検索をしやすくするために、便宜的に表したものです。そのため、「商標(検索用)」という表示になっています。各種記号は、下記のリンクを参考にしてください。

記号の説明(J-PlatPatのヘルプ)

⑥ 区分

区分は、商品やサービスのカテゴリのことです。ここでは3つ以上の区分は…として省略されています。

⑦ 出願人

商標出願をしたときの出願人です。権利の持ち主が法人の場合は、会社名などが、個人の場合は氏名が表示されています。

⑧ 出願日

商標出願をした日です。商標登録は早い者勝ちですので、この日付の順に誰が権利を取ることができるか決まります。

⑨ 登録日

商標登録がされた日です。この日から5年間または10年間の権利期間が設定されています。

⑩ イメージ

商標を画像で出願している場合はイメージの欄にその画像が表示されます。イメージがない場合には、文字のみの商標となります。

 

 

4-4.登録内容をもう少し詳しく見てみる

登録内容の確認の方法は、同一の商標を検索するときと同じです。詳しく見たい登録番号をクリックしてください。

登録内容を見る(称呼検索)

登録内容を見ることができます。

登録内容(称呼検索)

この方法によって、似ている商標が簡単に検索することができます。

 

 

5.まとめ

いかがでしょうか。商標を検索する方法を知っていれば、ネーミングを決める前にあらかじめどのような商標が登録されているかがわかります。今回は、「同一の商標」「似ている商標」を検索する方法を解説しました。ここまで書いて身もふたもありませんが、似ているかどうかの判断は非常に難しいので、少しでもあやしいものがあれば、弁理士に相談することをお勧めします。疑問点があればコメント欄等でお答えしますので、お気軽にご連絡下さい。お役に立てていただければと思います。

 

 

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