事例で見る!商標登録のマークの位置

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商標登録 マーク 位置商標登録を完了した後に、Rマーク(®)を適切に表示することは重要です。

Rマークをつけることによって、ブランディングが進んだり、他社に登録された商標であることを示して、ネーミングをマネしないように牽制したりできます。

それでは、Rマークの位置はどこに付ければよいのでしょうか。

日本では、Rマークの位置に決まりはありませんので、どこに付けても原則OKです。しかし、商標と混同するような位置には付けてはいけません。最悪権利を取り消されるおそれがあるからです。

この記事では、Rマークの位置について、気を付けるべきことを詳細に解説しています。

 

商標登録のRマークの位置は決まっているか

結論から言うと、商標登録のRマークの位置は決まっていません。商標を邪魔しない位置であれば、どこに付けても大丈夫です。

なぜ決まっていないのか

そもそも、諸外国のようにRマーク(®)を付けなければ不利益になるような法律が日本にはないからです。そのため、Rマークの位置に関しても、明確にここに付けなければいけない決まりもありません。

しかし、1点だけ注意しなければならない位置があります。それは、商標と混同される位置につけてはならないということです。

 

商標と混同される位置

商標の一部であると混同してしまうような位置につけると、それはRマークなのか、商標の一部なのかわからなくなってしまいます。

例えば、楽天株式会社の登録商標に以下のようなものがあります。下記の「R」は商標の一部でしょうか?それともRマークでしょうか?

楽天の登録商標(第5038540号)

(第5038540号より「楽天株式会社」の登録商標)

この「R」は、商標の一部です。

「R」は、楽天の頭文字を表現したものと思われますが、もしこれがRマークだよと言われても、お客様は商標の一部と認識するでしょう。そうすると、どれが商標で、どれがRマークなのかわからなくなり、商標の本来の目的である「商品やサービスの目印となる」という役割を果たさなくなります

 

商標と混同される位置につけているとどうなるのか

商標と混同させる位置にRマークを付けると、困るのはお客様だけではありません。権利者自身にも非常に大きな不利益があります。

商標は、使用していないと権利が取り消される「不使用取消審判」という制度があります。これは、登録された商標を使用する必要があり、それ以外は商標の使用とみなされません。

例えば、「Toreru」という商標が登録されていたときに下記のように記載していた場合は、使用とみなされるでしょうか?

To®eru

上記の表示であれば、登録商標「Toreru」を使用していたことにはならず取り消される可能性があります。

実際に過去の審決(特許庁の過去の判断)では、このような判断をし、権利が取り消されるケースもありました。

そのため、必ずRマークは商標の外側につけて、どれが商標で、どれがRマークかをわかるように記載しましょう

 

商標登録マークの位置の例

商標登録のマークの付け方は、基本的には自由ですので、様々なパターンがあります。

代表的なものは、右上か右下につけるパターンです。

 

右上パターン

マークを右上に付けるパターン

 

右下パターン

マークを右下に付けるパターン

 

この他にも「登録商標」と記載することもできます。おそば屋さんの商標等の「和」に関する商標は、「登録商標」と日本語で記載することがあります。

 

 

商品名の一部が商標登録されている場合の位置について

ある商品について、バリエーションが増えた場合、それらの商標については、どのようにRマークを付ければよいのでしょうか。一つ気を付けなければいけないことは、商標登録されていない商品については、Rマークをつけてはいけないということです。

例えば、武田薬品株式会社の風邪薬「ベンザ」シリーズには、下記の商標が登録されていました。

 

ベンザ登録商標(第478316号)

(第478316号「武田薬品工業株式会社」)

 

ベンザブロック

(第4945186号「武田薬品工業株式会社」)

 

ここで、商品のバリエーションが増えて「ベンザブロックプラス」という表示をしたい場合には、どうするのでしょうか。なお、2015年5月25日現在では、「ベンザブロックプラス」という商標は登録されていません。

 

ベンザブロックプラス

(出典:武田薬品ホームページ

左上のロゴを拡大してみましょう。

ベンザブロックプラス ロゴ

(出典:武田薬品ホームページ

よく見ると、「ベンザ」の後ろと、「ブロック」の後ろにRマークが記載されています。

このように「ベンザ」と「ベンザブロック」は商標登録されているが、「ベンザブロックプラス」が商標登録されていない場合は、「ベンザブロックプラス」の後ろにRマークをつけてはいけません。「ベンザ」の後ろ、「ベンザブロック」の後ろに付けるのはOKです。

ある商品について、バリエーションが増えた場合は、商標登録されているものには、Rマークをつけることができますが、それ以外のものについては、Rマークを付けないように気を付けましょう。

 

Rマークをどの位置につけるのがベストか

右上か右下がお勧めです。

日本語や英語の場合は、左から右に文字を読んでいきますので、どこまでが登録商標であるかが一目でわかるからです。

逆に左上に表示すると、どこまでが登録商標かわからなくなることがあります。

そのため、「ここまでが登録商標ですよ」と明示するためにも、右上か右下をお勧めします。

 

まとめ

いかがでしょうか。商標登録のマークの位置は、基本的に自由に決めることができますが、適切に表示しないと、商標を取り消される場合があります。また、商品のバリエーションが増えた場合には、登録商標のみにRマークを表示することを気を付けてください。

 

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